高知大学物部キャンパスの高知海軍航空隊通信所跡


現在の高知龍馬空港の前身は高知海軍航空隊であり、1941年に旧三島村の約7割にあたる220haを強制的に接収して飛行場と関連施設が建設されました。
戦後、海軍航空隊の滑走路部分は高知空港になり、北側の兵舎等は高知大学農学部(現在の農林海洋科学部)となりましたが、現在も戦争遺跡がいくつか残っています。



駐車場

海洋コアセンターの東側に新しく出来た駐車場の地下に、海軍航空隊の耐弾式通信所跡が当時の姿のままで残されています。
地下の施設は高知大学か南国市役所の許可がないと見学出来ないので、地上部分だけ見学することにしました。

ここには、東西南北の4カ所に通信所があったそうです。
それぞれの通信所入口には、3年前に南国市教育委員会が発掘調査した後、四角いコンクリートの建造物が建っていました。



第1通信所

第1通信所入口の建造物です。
ドアには鍵が掛けられ、施設を説明したパネルが張られていました。



通信所跡1

第1通信所のパネルです。
パネルには高知大学構内戦争遺跡位置図、通信所跡分布図、通信所跡の説明と内部の写真が載っていました。



第4通信所

第4通信所入口の構造物です。
4つの構造物はほとんど同じ形をしています。

以下、第2~第4通信所のパネルを張っておきますので、戦争遺跡マニアの方はぜひクリックしてみて下さい(^^)



通信所跡2

第2通信所のパネル



DSC00549.jpg 通信所跡4

第3,第4通信所のパネル。
あれっ! 戦争遺跡位置図の方向がマチマチで、上が北になってないので見にくいなぁ。

戦争遺跡位置図に指揮所壕が載っているので見てこよう。



指揮所_edited-1

指揮所壕は高知龍馬空港との境界にある市道沿いにあります。
防風林の向こうの黒っぽい構造物が指揮所壕ですが、道路側からは木がジャマになってよく見えません。



指揮所1

北側のトヨタレンタカーとの境から見てみると「かまぼこ形」のコンクリートで被われていて、入口はどこにも見当たりません。
しかし、多くの戦争遺跡が破壊されている中で、地上と地下施設の両方が残されている貴重な遺跡です。

指揮所壕の南にある農場では、10頭以上の土佐赤牛が草をのんびり食んでいました。
この平和な時が何時までも続くことを望みます。
戦争は絶対いかんでよ! 


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琴平山の戦争遺跡

南国市三和地区の琴平山には終戦間近に本土決戦のための陣地が築かれていました。
一昨日、琴平神社に参拝に行った時、何年ぶりかに陣地跡を見てきました。


表忠碑

琴平神社から山の尾根を数十メートル東に行くと、木々が切り開かれ立派な表忠碑が建っています。
近づいてみると「陸軍大将一戸兵衛書」と刻まれていました。
一戸兵衛は「坂の上の雲」にも登場する軍人で、日露戦争で旅順を攻略したことで有名です。
この碑、いつ頃誰が建てたのでしょうか。

この碑の周辺が琴平山陣地で、砲台、防空壕、トーチカ、塹壕などが縦横に配置されていたそうです。
その多くは戦後GHQの指示で破壊されましたが、その痕跡が今でも何カ所か残っています。


塹壕

表忠碑の少し西の北斜面に掘られた塹壕です。
70年の間に、塹壕には土や木の葉が大量に積もっていました。


防空豪跡

塹壕は防空壕につながっていて、防空壕の入口はコンクリートで塞がれていました。
そして防空壕から10mくらい下手には…


注意書き

南国市が作った古い「注意書き」です。
この注意書きのおかげで、ここが防空壕の跡であることが分かりました。


トーチカ跡

表忠碑を2,30m南東に下ったところに、破壊されたトーチカの跡があります。
伐採した樹木に隠れていてよく見えませんが、大小のコンクリート塊が埋まっていました。


がれき1 がれき2

破壊されたコンクリートの塊です。
70年間放置されたままのようです。


空港方向

トーチカは、海軍航空隊の飛行場だった高知龍馬空港の方向を向いて構築されていました。
このトーチカは飛行場を護るため造ったと思われます。


塹壕跡

トーチカの裏手には曲がりくねった塹壕が掘られていました。
土砂や木の葉が堆積していますが、深さは2m以上あるようです。
この塹壕は、トーチカへの弾薬補充や連絡に使われたと思われます。
塹壕は銃弾や爆風からの被害を少なくするため、クランク状に折れ曲がっています。


池

表忠碑と琴平神社の間に小さな池がありますが、これは砲台の竪穴跡に水が溜まったものだそうです。
もし仮に連合軍(米軍)が土佐湾に上陸していたら、上陸前の艦砲射撃と空爆によって、琴平神社も陣地も跡形なく吹き飛んでいたことでしょう。
戦後70年、戦争への道は断固拒否しなければと思います。


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墓参に思う

シルバーウィークに入って良い天気が続いています。
今日は彼岸の入りだったので、実家の墓参に行ってきました。


彼岸花

国分川上流の道路の縁に彼岸花が咲いていました。
この花、毎年決まったように彼岸に咲きますが、どうしてなのか不思議です。


墓地_edited-1

まだ誰も墓参りに来ていなかったので、墓地に植えてある榊の枝を切って納骨堂と墓石の花立てに差しました。
太平洋戦争以前は冠婚葬祭を仏式で行っていたそうですが、昭和18年以後は神式に変わったので榊は必須です。
この後、切り花とお菓子を備えました。


墓地側面

これは太平洋戦争で戦死した叔父の墓石です。
側面に昭和18年1月10日に東部ニューギニアのギルワで戦死したと刻まれています。
当時、戦死者は靖国神社に祀られたので、それで家の葬祭を仏式から神式に変えたとのことでした。
このようなことは今では考えられませんので、当時の軍国主義の影響は凄かったと思います。


十字架

祖父の墓石の上部に+の印が浮き彫りにされています。
祖父はクリスチャンだったそうですが、二十代の若さで3人の子を残し病死したそうです。
十字架の形が上下対称になっていますが、赤十字の十字ではありません。
十字架の形にも色々あって、この形は「ギリシア十字」と呼ばれ、ギリシア正教はもちろんカトリック、プロテスタントでも使われるそうです。

ところで昨日、憲法違反と言われる安保法案が強引に裁決されました。

世論調査 世論調査2

直前のNHK世論調査の結果です。
圧倒的多数の国民の声よりアメリカとの約束を優先し、解釈改憲という禁じ手によって憲法の上に内閣を置いたことは法治国家の枠を大きく踏み越えました。

歴代内閣の憲法解釈を変更し、海外での米軍支援に踏み出す事になる日本ですが、立憲主義と民主主義の復活を目指す国民の戦いはこれからも続きます。


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三島村小学校跡の碑

高知龍馬空港の前身は旧日本海軍航空隊で、戦時中幾度か米軍艦載機の空襲を受けています。
そんなことからこのブログに「戦争の記録」というカテゴリーを設けています。
今日、高知龍馬空港への道すがら、戦争に関係する石碑が目に入りました。


交差点

その石碑は、最近開通した県道空港インター線の空港敷地への侵入交差点の東側にあります。
写真の真正面に見えています。


小学校の碑

石碑は2基あり、左の石碑に三島村尋常高等小学校跡の文字が刻まれています。
「尋常」という文字から、戦前の小学校であることが判ります。
一体どういうことで戦前の小学校の石碑が建っているのでしょうか。
それは隣の碑に…


DSC05493.jpg

隣の石碑には三島小学校校歌と、記念碑建立委員の名簿が刻まれています。
おおっ! 懐かしい方の名が何人も!
でも、これだけでは何でこの碑を建てたのか判りませんよね。
そこで裏面を見てみると…


DSC05502.jpg

裏面の碑文に三島小学校が無くなった経緯が書かれています。クリックすれば大きくなるので、関心のある方は読んでみて下さいね。
碑文は短文ですので少し追加し、三島小学校消滅の経過を説明します。

かつて、ここには香美郡三島村尋常小学校がありました。
三島村は沃土と黒潮に恵まれ、文化の香り高い県下屈指の優良村として栄えていました。
帝国海軍は、1939年、三島村に飛行場を建設することを決定し、1941年1月にこのことを発表しました。太平洋戦争開戦の11ヶ月前のことです。
当時は開戦前の緊迫した情勢下であり、誰も建設に反対できる人はいませんでした。
接収面積は約212ヘクタールで三島村の7割に上り、263戸、1500余の住民は急遽撤去を命じられました。
接収地域には村役場や三島小学校など三島村の中心施設も含まれていて、三島村は消滅しました。
そして三島小学校は解体され、児童たちは立田村の立田小学校に移動しました。


ドイツ連邦共和国大統領のワイツゼッガー氏は、第2次世界大戦終戦40年を記念する演説で「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目になる」と述べています。
戦後70年になる今年こそ「戦争の歴史に学ぶ」事が大切だと思います。
歴史修正主義は許されません!

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掩体コンサート

昨日は少しお日様が顔をのぞかせましたが、昨夜からまた大雨が降ったり止んだりしています
八月も半分過ぎましたが、この間に雨の降らなかった日は数えるほどしかありません。
スーパマーケットから高知県産の野菜が消えつつあり、雨の影響がジワッと広がってきています。
今日のニュースで、これまでの豪雨と台風で高知県の被害総額が、農業関係と土木関係で126億円にのぼっていると言っていました。
雨はもうええぜよっ! 


ハウス

前浜地区の4号掩体の近くの大型ハウスが押しつぶされたようにひしゃげています。
掩体の周りでは、手前から植えられたばかりの稲、刈り取ったばかりの稲株、刈り取りには少し早い稲穂、収穫時の稲穂と4段階の水田の様子を見ることが出来ました。


体育館

ところでこれは7号掩体で、掩体の中を道路が通っています。
そしてその向こうに大湊小学校の体育館が見えています。

昨夜、第8回掩体コンサートがこの体育館で開催されました。
掩体コンサートは、「戦争遺跡を見ながら音楽を聴き、二度と戦争をしない決意を固めよう!」とピースウェーブ実行委員会、掩体壕を文化財として守り育てる会、掩体コンサート実行委員会の三者が主催し、南国市教育委員会、PKC高知放送、高知新聞社、FM高知が後援しています。


模型

会場には特攻機「白菊」の七分の一の模型と、太平洋戦争沖縄戦の写真や現在の基地の写真などが展示されていました。 
高知龍馬空港の前身である高知海軍航空隊には練習機である白菊が配属され、戦争末期に特攻機として出撃しました。その記事はこちら → 


小学生

コンサートは地元の大湊小学校生による合唱から始まりました。
大湊小学校は第1回掩体コンサートから毎年出演し、掩体を通じて平和の大切さを学んでいます。
今回は1年生から6年生までの13人が、世界の平和を願ってフランス、中国、ロシア、朝鮮、日本、アイヌの歌を歌いました。
フランスと朝鮮の歌は、二番をフランス語と朝鮮語で歌い大変素晴らしかったです(^^)


出演者1 出演者2-1

続いて県内で活躍しているユニット「合田和宏&ITOH」と、掩体コンサートの常連である社会人バンド「OSB」のライブがありました。
この二グループはベテランの域に達しており、その声量のある歌声にウットリと聞き惚れました。合田さんは昨年「大湊賛歌」の作曲も手がけており、コンサートでも披露してくれましたが演歌調なのに驚きました(^^)


合唱

そしてこれまた第1回から連続出演している高知センター合唱団が、合唱、ダンス、太鼓をステージ狭しと演じました。
高知センター合唱団は伝統ある合唱団で団員が70人もいるそうですが、今回は二十数名が素晴らしいコーラスを聴かせてくれました。

最後には、出演者と聴衆が一体となって「故郷」を全員合唱しました。
このような平和を願うコンサートを、今の時勢だからこそ地道に続ける意義があると思いました。


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