道路を上り詰めたところに石見銀山で唯一通り抜けの出来る
龍源寺間歩があります。
石見銀山には、銀鉱石を採掘するための坑道である間歩(まぶ)が大小合わせて600箇所以上あり、約870mの「大久保間歩」の次に大きな坑道が、全長約600メートルの「龍源寺間歩」です。

龍源寺間歩の入口近くにある
チケット売り場です。
入場料410円を払い間歩入口に向かいます。

龍源寺間歩の
入口です。
思ったより小さいのは、当時の姿を出来るだけ残したかったからでしょうね。

入坑する前に、先ずは龍源寺間歩についてのお勉強。
クリックすれば字が読めますよ(^^)
間歩の全長は600mですが、公開されているのは坑道156mと連絡通路116mだそうです。

坑道の
入口近くです。
このあたりはまだ天井が高いのですが、進むにつれて段々低くなり気をつけなければ頭を岩にぶつけます。
あいたっ! ぶつかった。← ガイドさんに気をつけるよう言われていたのにこの始末(^^;)

坑道には幾つもの横穴が掘られています。
これは「
ひおい抗」と言って、鉱脈を追って掘った坑道だそうです。(説明板による)

これは垂直に掘った
竪坑(たてこう)です。深くて底が見えません。
間歩に溜まった水を、この竪坑から100m下の永久坑道へ排水したそうです。

天井には江戸時代に掘った
ノミの痕や、明治初期の
発破の痕が残っていました。
坑道の灯りは何だったかガイドさんに聞いてみると、サザエの殻に油を入れて燃やしていて煙やススがたくさん出たそうです。
それに採掘の粉じんが漂い、今で言うじん肺で早死が多かったそうです。

連絡通路には、絵巻物に当時の銀山の様子を描いた「
石見銀山絵巻」の電照板を展示しています。

その中で、採掘の様子を描いた電照盤です。これはぜひクリックして欲しい(^^)
当時、人力の竹ポンプがあったとはビックリです。
まるで人間がモグラのようですね。

龍源寺間歩の
出口と、近くの建物に掲示してあった「
世界遺産とユネスコの精神」の文書です。
すばらしい!
戦争の危機が迫っている今こそ、世界で一番トランプに追随している「平和国家日本」の首相に読んでもらいたいと思いました。

龍源寺間歩から石見銀山公園への帰り道、明治中期に建造された
清水谷精錬所跡を見学しました。
この精錬所は操業を始めて1年半で、採算不良により操業停止になったそうです。
こうして2時間半かけて「銀山ゾーン」を見学しましたが、ガイド付きだったので大変勉強になりました。
町並み地区の散策もしてみたかったのですが、午後4時を廻っていたので諦めました。
早朝に出発していれば良かったと反省です。

これから自宅まで329kmを走破するためのエネルギーチャージに、世界遺産センター隣の特産品売り場で石見銀山名物の「
さつまいもソフトクリーム」を食べました。これはお世辞抜きに美味い!
こうして、午後4時45分に世界遺産・石見銀山を後にし、約5時間後に無事帰宅したのでございました。
おしまい。

←ランキングに参加しています。応援のクリックお願いします(^_^)v