ブログタイトルを見て、山本周五郎の歴史小説の題名に似てると思った方は、中々の周五郎ファンだと思います。
これまで何回もテレビドラマ化されている「樅ノ木は残った」をもじったタイトルにしたその理由とは・・・

国道55号の上下線が、安芸市伊尾木の東で二叉に分かれてまたくっついた場所があります。
その理由は昔聞いたことがありますが、実際に現地を見たことがなかったので、昨日、室戸方面へイカ釣りに行くついでに見学してみました。

南から見たところです。
石段の上に鳥居が建っていて、その左に大きな木がそびえています。
これが、波切不動尊の
神木・梛(なぎ)の木です。

梛の木の西側に
説明板が立っていました。
木の枝に隠れて見えないところがあるので転記します。
神木 梛の木
「梛の木は残した」
昔、金二という漁師がいた。ある時仲間と漁に出たが、嵐にあって船は転覆、仲間は見えなくなってしまった。泳ぎに自信のない金二は無我夢中で波間をただよっていた。
その時笹のような葉をつけた小枝にしがみついたところ、それがなんと日頃金二が信心している波切り不動明王の境内にある神木梛の木の枝であった。「あっ!お不動様の梛の木の枝じゃ!おれは助かるぞ。」
そう思うと大変な自信が湧いてきた。こうして仲間の中から金二だけが助かったという言い伝えがある。
神木梛の木は昭和44年国道55号線拡張工事のため取り除かれる予定であったが、地元不動部落民と関係機関の努力により残すことになり、梛の木を境内の一部とともに中央分離帯として上下線を分離、国道では日本で唯一の名所となった。
梛の木の樹齢は300年〜400年と推定される。
土佐の名木 神木梛の木保存会
さすがの建設省(当時)も、神木を伐採することは出来なかったようですね。切ったらバチが当たるもんね(^^)
ここでは「梛の木は残した」になっていますが、あまりに直接的な表現なのでブログタイトルを「・・・残った」にした訳でございます(^^)
それでは梛の木を近くで見てみましょう。

下から見上げたところです。
さすが
神木だけのことはあって貫禄十分です。樹齢400年かぁ・・・

梛の木の
葉っぱです。
少し榊の葉に似ています。

梛の木の北側には
波切不動尊堂が建っていました。
海上安全や災難除けにご利益があるそうです。
この後参拝して、釣りの安全をお願いしました(^^)

その後、奈半利駅構内の直販所「いちじく」に寄って、先日「モネの庭」に行った帰りに食べ損ねた
無花果ソフトクリームを食べました。爽やかなイチジクの風味が喉の奥に広がって、とても美味しかったです。
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