メタンハイドレート

 福島第一原子力発電所の事故は3ヶ月をすぎた今でも、まだ復旧の見通しが立たず綱渡りの状態が続いています。
この3ヶ月間の政府と東京電力の対応は、本当に国民に失望感と不信感を与えています。

しかし今日はそのことは置いといて、原子力に変わる代替えエネルギーについて少し考えてみました。


ちきゅう

 冒頭の大きなやぐらの風変わりなお船。5年前の2006年1月15日に高知市の種崎海岸から撮影しました。
 この日、日本の科学の粋を集めた地球深部探査船「ちきゅう」が高知新港で一般公開され、科学好きの大勢の見物客で賑わいました。実は私もその中のひとりだったんです(^_^)v

 そのころ南国市では、高知大学農学部の構内に建設されている高知大学海洋コア総合研究センターの安田先生に講師をお願いし、土佐沖の南海トラフに大量に眠っているメタンハイドレートの勉強会をしていました。
それで、当時メタンハイドレートに興味を持っていたので見学に行ってみた訳なんです。


掘削やぐら1

この船は、文部科学省傘下の独立行政法人海洋研究開発機構(Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology 略称JAMSTEC)が建造し、水深2500mの海底下を7000mも掘削できる性能を持っています。それにしても高い掘削やぐらで、船底からの高さが130mもあるそうです。


ドリルビットindex_contact_kck[1]

 左は海底の地層を掘削するドリルビットです。そして掘削した地層のコアは高知大学農学部の構内にある高知コア研究所の冷蔵保管庫に集められ、世界各国に研究材料として提供されます。
 この研究で巨大地震の発生メカニズムや、未来のエネルギー資源であるメタンハイドレートの埋蔵状況などが明らかになります。

 海洋研究開発機構の高知コア研究所は世界に3カ所しかない海洋コアの集積所であり、世界最先端の研究施設なんです。
 このような先端科学の施設が南国市にあることを誇りに思います。

さてそこで本題のメタンハイドレート。

Q:ところでいったい何なの?メタンハイドレートって。。。
A:メタンハイドレートとはね、メタンとハイドレート(水和物)の合成語なんですよ。
Q:ことばの説明じゃなくってぇ~

 メタンについては確か高校の化学の時間に習いましたよね。化学式はCH4で臭いは無いって。


燃えるメタンハイドレート

 これはメタンハイドレートが燃えている写真です。まるで氷が燃えているようですね。

 単純な構造の炭化水素であるメタンは、一定の温度と圧力のもとで水の分子に取り込まれ氷状になります。それがメタンハイドレートなんです。

メタンハイドレートが出来る条件は
・1気圧下でマイナス80℃以下
・10気圧下でマイナス30℃以下
・50気圧下でプラス6℃以下
・100気圧でプラス12℃以下
となっています。

 上の条件を満たし、地球上でメタンハイドレートが存在している場所は
・陸上で存在する場所は、永久凍土層が発達している地域。
・海洋で存在する場所は、水深500m以深の深海底面の下、数100m程度の地層中
ということになります。

日本に大規模な永久凍土層は存在しないので、日本のメタンハイドレートは全て海洋のみに存在しています。
 

分布図

 この日本近海のメタンハイドレート分布図をごらんください。
何と、高知県沖の南海トラフに膨大な量のメタンハイドレートが存在していることがわかりますね。
日本近海に眠っているメタンハイドレートの量は、何と日本が消費している天然ガスの100年分だそうです。

 日本は全力でメタンハイドレートの実用化の研究を進めていて、独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、2008年にカナダ天然資源省との共同研究によって、メタンハイドレートを地中から連続して産出する実験に世界で初めて成功しました。

 急激な原油高や将来のエネルギー不足を見据え、中国など世界各国がメタンハイドレートの早期の商業生産を競っています。日本は最大の課題である採掘技術の開発で先行していて、2018年ごろの商業化を目指しています。

 福島第一原発の事故を契機として、将来的には原子力発電は廃止に向かうでしょう。いや、向かわさなければなりません!

 しかし一挙に全ての電力を、再生可能な自然エネルギーでまかなうことは不可能です。
燃焼時に二酸化炭素を多く発生し、地球温暖化の原因となっている石油などの化石燃料の使用も徐々に減少させなければなりませんが、しばらくは利用しなければならないと思います。

 そこで繋ぎのエネルギー資源の確保が必要で、その役割を担うのが燃焼時に二酸化炭素発生量の少ないメタンハイドレートということになります。
 このことが、メタンハイドレートが未来のエネルギー源と言われる所以です。

「資源小国」である日本にとって、メタンハイドレートはエネルギー自給率の向上に大きくつながる可能性を持っています。

 その未来のエネルギー源であるメタンハイドレートが、高知県の目の前のおらんくの池の底にこじゃ~んとあるがぜよっ!! 
 けんど高知県や南国市がなんちゃぁせんとおりよったら、この宝の山はよその県に根こそぎ持って行かれるがぜよ

そうさせんためにゃぁ、今からこじゃんと汗をかきよらにゃぁいかんがじゃないろうか。


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