最近めっきり乗ることの少なくなった鉄道ですが、全国の鉄道ファンに隠れた人気のある駅が香美市にあります。
JR四国土讃線の山田駅から高松方向の上り線の、トンネルを幾つか抜けた閑散としたロケーションの中にその駅はたたずんでいます。

昨日、公休日だったのでマイカーで行ってみました。
南国市中心部から土佐山田町西町を経由し、「ほっと平山」近くの三叉路の一番右の道路を登ると、木立の中に小さな駅舎が建っています。
この駅が四国に2つしかないスイッチバック式の
新改駅です。
それでは駅舎の中に入ってみましょう。

駅舎の中は実に簡素です。改札口のところに駅員さんの入る小さな部屋がありますが、今は
無人駅ですので駅員さんはいません。
壁に貼ってある時刻表を見ると、上りの阿波池田方面6便、下りの高知・窪川方面9便の列車が停車します。
上りと下りの停車数に差があるのは、行き違いの列車を通すための停車が含まれているからだと思われます。
時刻表はクリックすれば大きくなりますよ。

小さな机に年季の入った「
駅ノート入れ」を置いてありました。
右の写真が
新改駅ノートで、23冊目の表示がありました。
この駅ノートは
四国スイッチバック愛好会さんが置いたもので、ノートの管理だけでなく定期的に駅の点検・清掃もして下さっています。

駅ノートには埼玉、東京、大阪など全国の方が旅の思い出や、新改駅の印象を書き込んでいました。
その中にはこんなかわいい
イラストも。
4月7日に下車したそうで、駅構内の桜が散っているイメージが描かれています。

新改駅の
ホームです。線路は駅舎の奥で行き止まりになっています。
駅の構内に植えられた
サツキが咲き始めていました。

X型スイッチバックの
分岐点です。上り方向を写しました。
トンネルのある方がJR四国土讃線の本線で、新改駅は左の奥にあります。
超ローカルで秘境の雰囲気が満点です。だから全国の
鉄道ファンに人気があるのですね


下り方向です。
山田駅と繁藤駅の間は勾配が急なので、その間にある新改駅はスイッチバック式になっています。
下り列車は左の線路に入って減速し、バックして駅のホームに入ってきます。

左の写真はポイントを切り替える電動式の
転轍機(てんてつき)です。
左はポイントの雪や氷を溶かす
融雪器です。南国土佐でも冬は積雪や凍結がありますからね。

しばらくすると、下り列車がバックしてホームに入ってきました。ラッキー


一両だけの高知行きのワンマンカーでした。
ここで下車した人はいませんでしたが、旅行客が駅の写真を撮っていました(^^)
昔は多くの人が通勤や通学で利用していた新改駅ですが、自動車が普及した今では利用者が激減しています。
でも本当に
風情のある駅なので、これからもずっと残してほしいと思います
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